『目的なき人生を生きる』山内志朗著 角川新書

先日、2018年度の目標を立てた直後にこの題名の本を読むというのもおかしいが、決して何かをあきらめて生きることを勧めるような本ではなかった。

会社は、社会に貢献することでお金を頂いて存続していくものであるから、達成すべき目標や目的が必要だろう。しかし、人は違う。お金のために生きているわけではない。そもそも人の人生が、良いとか悪いとか、価値付けされるものではない。人が生きるということは、生きているということ自体でもう祝福されているということである。生きていることがお祝い。

幸せは目的ではない。幸せの青い鳥はすぐそばにいる。

「生きる」意味とか、目的とか考えない子供たちの、その愛おしさ!

それこそが宇宙(神様、仏様)が人間に与えてくれた愛の深さ、大きさを物語っている。

ヘルパーとして人様の人生に関わっていく時に、大切なことは何か。

難しい本だが考えさせられた。

責任者 中村哲也